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1.セカンドオピニオンとは?
セカンドオピニオンは特に医療に関し耳にするケースが多いと思います。その内容は、ご自身の診療内容や診療方針につき、担当医以外の第三者的立場から医師に意見を求めることをいいます。それによりご自身の受けている診療が適切であるのかどうかを判断するのに役立っています。
税金に関しても、これと同じようなことが言えます。顧問税理士へ税金に関する相談を行った場合、果たしてこの判断が妥当か否かはご自身では判断付かないことが多いです。しかし、セカンドオピニオンの意見も取り入れることで、複数の税理士からの意見を総合的に判断することができ、税務処理の誤りを未然に防ぐことができます。
2.セカンドオピニオンを利用するメリット
セカンドオピニオンを利用することにより、上記のとおり税務処理誤りを未然に防ぐことが最大のメリットですが、それ以外にも利用する価値があります。
複数の税理士とのコネクションを持つことにより、顧問税理士が急にお亡くなりになる場合や関係が悪化した場合でも、貴社の事情を知っているもう一方の税理士にそのまま変更することができることです。税理士を新たに探すのは時間がかかりますし、新たな税理士はこれまでの対応とは大きく異なるリスクもございますので、内情をわかっている税理士なら安心して依頼できるのではないでしょうか。
3.セカンドオピニオンを利用するにあたって
複数の税理士に税務相談できるセカンドオピニオンは貴社にとって有用かと思いますが、注意が必要なのは、顧問税理士がセカンドオピニオンを利用することにつき協力的でない可能性があるということです。
税理士は当然ながら税務のプロですので、クライアントが他の税理士へ意見を求めるのは内心快く思っていないこともあります。そのため、セカンドオピニオンはあくまで顧問税理士の税務判断に対する補足意見を求めるに過ぎない旨をご説明し、ご理解を頂く必要があります。当初は少し関係が悪くなるかもしれませんが、お互い問題が生じないようでしたら、時間経過とともに関係は元通りになるかと思います。